今回のお客様は向かいのS様邸で屋根塗装を工事していたところ、ソーラーの撤去がしたいとの事で最初は声をかけていただきお見積りさせていただきました。



向かいのS様邸の作業が終わり、まず屋根から梯子をかけて点検させていただきました。
ソーラーは旧式の循環式朝日ソーラーが乗っていて、ずっと使っていないとの事で本体を支えているワイヤーがたるんでしまっているのと、錆が出ていたり、循環している水が漏れていて屋根に悪影響を与えている状態でした。
屋根の状態は、スレート自体が紫外線で日焼けをしていてダメージを受けているためひび割れが数カ所あるのと、ソーラーの水漏れ箇所がずっと湿気ている状態が続いた為に苔やカビが多く見受けられました。
前回他社で6年前位？に屋根も壁も全て塗ったとの事でしたが塗膜は全体的にチョーキングが出て完全に傷んでいる状態でした。
続いて外壁の状態ですが、建物全体どこを触ってもチョーキングが出ていて、サイディング自体が所々反り返っていたり、触ると表面がボロボロ取れてしまうような箇所もあり、サッシ廻りや目地もシリコンが痩せ細ってひび割れているのと、酷い箇所だとシリコン自体が無くなっているような状態でした。
屋根も外壁も触るとチョーキングが出る＝雨が降れば水を弾かないで屋根材・外壁材が吸収し、徐々に浸透していっている状態です。
そのため屋根の場合、水分を含んでいたスレートが天気のいい日に乾いて、また天気が崩れれば雨を吸ってと繰り返す事によってスレートがダメージを受けてひび割れになってしまうのです。
外壁も同様で、目地がやせ細っていたり無くなっている箇所があればそこから下地を腐らせ傷めてしまい雨漏りするケースや、サイディングの反り返りを放っておくとスレート同様割れてしまい塗装じゃ収まらず、最終的には張り替えなどにもなりかねません。
屋根・外壁を塗装するのはただ単に外観を綺麗にするだけではなくしっかり意味があり、雨や紫外線から屋根、外壁を保護して守り、他の付帯する箇所なども守る意味があるのです。
屋根・外壁診断とソーラー本体を40分程隅々まで点検させていただき、現状の状態にあった塗料・施工内容の提案をし、お見積書を持って行き、数日後ご契約になりました。

スレート屋根の場合ただ単に塗装すればいいというものではありません。
屋根塗装後の「仕上げ処理」が工事後の経過に一番関わってくると言っても過言ではありません。
仕上げ処理とは「縁切り」や「タスペーサー」と言う施工の名称で、スレートとスレートの重なり目に切り込みを入れる作業の事を指します。
仕上げ処理の縁切りをしないと毛細管現象と言う現象が起き、せっかく屋根塗装して綺麗になったのにも関わらず雨漏りの原因に繋がってしまうので要注意です。
当社では必ず仕上げ処理として縁切りもしくはタスペーサー施工をしていますが、この工程を知ってか知らぬか今回の現場のようにやっていないお宅を多々見ることがあります。
お見積りの際には必ずその業者に縁切りもしくはタスペーサーを施工するのかを確認するようにしてください。
以上が今回の施工ポイントになりますので、よろしければ参考にしてみて下さい。

ソラーパネルを撤去し屋根も外壁も綺麗にするのはもちろんですが、最後の仕上げ処理を前回の業者のように手抜きではなく、必要な施工はしっかり行ったうえで出来れば予算は出来るだけ抑えてくれと言うのがお客様からのご要望でした。
お客様から工事中の進行状況も随時報告を頂け、丁寧な作業と対応だったと嬉しいお言葉をいただきました！
仕上がりも、屋根塗装・外壁塗装どちらも非常に光沢のある完成を凄く気に入っていただけたようで本当に良かったです。